住職挨拶

岳叟寺は、一昔前は田んぼの真ん中にポツンと建てられていたお寺でしたが、現在では閑静な住宅地の中に建つお寺です。私は平成17年に先代の岳叟7世禅岳正苗の後を継いで住職となりました。そして、平成20年に檀信徒の皆様のご協力により、晋山結制の大行事を行い、正式な岳叟寺住職として現在に至っています。
私が後を継いだ当時は、私自身が30代半ばでした。そのため、何も知らない若僧だったため、檀信徒の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけしたことと思います。しかしながら、檀信徒の皆様や地域の皆様、そして近隣のお寺の皆様からの温かい言葉や厳しいご指導のおかげで、何とか守り続けることができております。このいただいたご縁ことは大変有難いものであり、何物にも代えがたい大切なものです。このご縁を大切にし、今後も檀信徒の皆様のため、地域の皆様のため、そして曹洞宗宗門のために身を捧げていきたいと思います。


私が修行を積んだ大本山永平寺では、毎日掃除を行います。汚れていなくても掃除をします。この掃除の大切さを学び、修行から帰ってきても岳叟寺を綺麗にしておこうと、毎日家族全員で掃除をしています。お参りに来られる方々が、「いつも綺麗にしていますね。」とおっしゃってくださる言葉は、本当に嬉しく励みになります。これからもできる限り掃除をし、お参りに来てくださる方々が気持ちよくお参りができるよう努めてまいります。
岳叟寺が皆様の心の拠り所となるよう、日々お勤めさせていただいています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
合掌
岳叟寺住職 辻田 博道
看板犬の紹介

看板犬 やまと
令和5年7月16日永眠いたしました。
やまとを可愛がっていただいた皆様ありがとうございます。
岳叟寺の歴史
天正2年(1574年)に開創した曹洞宗の寺院「七嶋山 岳叟寺」。歴史と風格を備えた由緒ある寺院です。

由緒縁起
岳叟寺が開かれた天正年間というのは、武田氏家臣孕石主水佐(はらみいしもんどのすけ)が田中城主となっていた戦国争乱の混沌とした世の中でした。このような時代でも生き抜かなければならなかった五十海(いかるみ)村の人々は、心の安堵を宗教に求めました。
天正二年(1574年)、五十海村に明浦玖公(めいほきゅうこう)という若い禅僧がやってきて、人々に禅の教えを説き、先祖供養のための寺院建立を薦めたので、浄財を喜捨し、一宇を建立しました。そして当時近隣に名の知られていた洞雲寺の信屋聚哉(しんおくしゅうさい)を拝請して開山とし、岳叟寺が開創されたのです。


岳叟寺 概要
名称 | 七嶋山 岳叟寺 (しちとうざん がくそうじ) |
所在地 | 〒426-0015 静岡県藤枝市五十海4-8-34 ※クリックするとGoogleマップが開きます。 |
TEL | 054-641-3534 |
FAX | 054-646-1077 |
宗派 | 曹洞宗 藤枝市 洞雲寺末 |
本山 | 福井県 永平寺 神奈川県 総持寺 |
本尊 | 釈迦牟尼如来 (しゃかむににょらい) |
開創 | 天正2年(1574年) |
開山 | 信屋 聚哉 (しんおくしゅうさい) 大和 尚 ※洞雲寺三世 |
開基 | 明浦 玖公 座元 (めいほ きゅうこう) |
現住 | 辻田 博道 (岳叟八世 正諦博道) |
